事業創造大学院大学

2026年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

学生の声

佐野 滋さん

税理士試験だけでは得られない体験をこの大学院で

佐野 滋さん

村山会計事務所 2016年3月本学修了

入学動機

「新潟にある事業創造大学院大学に2年間通ってみないか。」2013年の秋、勤務する税理士事務所の所長から言われたことが本学を知るきっかけとなりました。2014年から事業創造大学院大学で始まる税法演習を履修、修士論文を作成し、国税審議会で認定されることにより、税理士試験の未合格の選択科目の免除を受けることができるとのことでした。

 

私は、税理士事務所に勤務しながら税理士を目指して勉強をしており、簿記論、財務諸表論、法人税法には合格しておりましたので、早速、本学のパンフレットを取り寄せ、どのような学校か、税理士試験免除以外に何を学ぶことができるかを調べました。パンフレットからは、経営に関するカリキュラムが一通り揃っており、また留学生も多く在籍していることがわかりました。経営に関する知識を体系的に学んだことが無かった私は、スキルアップと資格取得が並行してできることにとても魅力を感じ、入学を決意しました。

税理士科目免除に向けて本学を活用して良かった点や演習について

税理士試験は11科目中、5科目に合格する必要があり、合格基準点は設定されていますが実際は競争試験であり、合格率は各科目10%前後です。勤務しながら試験勉強に費やす時間をどのくらいまで確保できるのか、確保し続けたら良いのか、という不安を抱える状況から、修士論文を完成させることで税理士試験を突破できるという確実な道筋ができたことは精神的に安定することができ、それまで以上に勉強を意欲的に行うことができました。税法演習では、税法に限らず、民法等にも触れ、税に関する判例の研究等を行い、先生や演習生同士とディスカッションすることで、新たな気づきや法解釈についての理解を深めることができました。当たり前のことですが、税法演習を通じて改めて税法は法律であり、法の条文に則って考えることが重要であると感じました。

大学院で学び得たこと

講義では、会計や税務はもちろん、マーケティング、経営戦略、リスクマネジメント、経営組織等を学びました。事業創造大学院大学には、海外からの留学生をはじめ、年齢、業種、職位等を問わず、様々なバックグラウンドを持つ人が集まっています。マーケティングや経営戦略では、実在する会社の具体的事例を分析し、履修生同士で議論することにより多様な視点で学ぶことができました。クライアントの企業に提案を行う際、どのような手法が適切か、なにを切り口にしていけば良いか等、様々な視点から考えられるようになったと感じています。また、税法演習の講義により、各税法の条文の文言、意義や成り立ちを今まで以上に気をつけて読むようになり、税法をより深く理解できるようになりました。そして、税理士を目指す目標を持った仲間と切磋琢磨することができ、とても良い刺激を受けました。

事業紹介、アピールポイント、今後の目標等

私共は、税理士事務所として税務に関する業務を主としていますが、クライアントである企業をとりまく環境は大変厳しい状況ですので、当事務所は経営革新等支援機関の認定を受け、企業経営全般に関して税理士事務所ならではの支援を行っています。今後は私も税理士として、私共のクライアント企業がさらに安定した経営を継続でき、発展し続けるための支援を行っていきたいと思っています。そのためには、クライアント企業の数字だけでなく、その企業にとっての強み弱みなどの特徴を含めた個性を考えながら、本学で学んだことを活かし、先輩及び同僚スタッフと共にクライアント企業の支援にあたりたいと思っています。

新潟の経営者、あるいはこれから税理士科目免除のために入学を検討される方へのメッセージ

税理士試験の科目免除ができる大学院は、新潟県内で2つしかありません。事業創造大学院大学では、働きながらでも税理士試験の科目免除が可能となるカリキュラムが組まれており、今と将来の夢に向かって頑張っている人を応援してくれる大学であると思います。入学してからは、経営に関するカリキュラムが多数用意されており、企業経営に直結することを学べるだけでなく、自分の現状や5年後、10年後、さらにその先にある自分のなりたい姿等について自問自答を繰り返しながら、将来の夢を現実味のあるものにしていくことができます。さらに、税理士として活躍するという目標を持った人や留学生、異業種の方とのつながり等、税理士試験だけでは得られない体験をこの大学から得ることができると思います。


村山会計事務所