事業創造大学院大学

2026年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

学生の声

渡邉 貴広さん

介護報酬に依存しない新たな収益の柱となる新規事業の創出が課題

渡邉 貴広さん

社会福祉法人 愛宕福祉会 法人本部事務局 総務部 主任 2015年3月本学修了

社会人として大学院で学びなおすに至った経緯を教えてください。

私は社会福祉法人愛宕福祉会において、法人全体や各事業の経営管理を行う部門に所属しています。このような部門に所属していながら経営全般に関する基本的な知識が乏しく、日々焦りや不安を感じていました。そのような自分を一新すべく、総合的な経営管理の知識・手法の習得を目標に、アントレプレナーシップに溢れた方々との出会いを求めて本校への入学を志願しました。

大学院で学んだことが現在の仕事や実社会で役立っていると実感するケースはどんなときですか?

大学院で最も印象に残っている講義は「マーケティング」です。様々な業をサービスという観点でみると、私の携わる福祉サービスにも活かせる点や注意すべき点があり、他業種からも学ぶべきことが多くあることを痛感しました。また、どの授業においても、多方面で経験を積まれた方々から意見を聞くことは刺激的で、自分の考えを客観的にとらえ再考し、日々の業務の意味を再確認する良いきっかけになりました。

事業計画書(ビジネスプラン)の作成にあたって社会のニーズをどのように捉えましたか?

近年企業における社会的責任(CSR)に注目が集まっています。そのCSR活動の一環として行われているのが「障害者雇用」です。しかし、障害者雇用に対するマイナスイメージを理由に、法で定められている障害者雇用率2.0%に満たない企業が多くあります。私はこの現状を踏まえ、私が勤務する当法人の有するノウハウを活用し、問題を抱える企業の力になれるのではないかと考えました。それゆえ私は、企業内起業という形で「障害者雇用」を切り口としてコンサルティングを行い、企業との繋がりの構築をテーマに事業計画書を作成しました。

大学院修了後に、今改めて抱く目標や展望を教えてください。

私が所属する当法人は、介護報酬を主な財源としており、原則3年に1度実施される介護報酬改定の影響を強く受けることから、介護報酬に依存しない新たな収益の柱となる新規事業の創出が課題です。私は、今回取り組んだ事業計画書のテーマをさらに発展させ、民間企業の福祉施設新規立ち上げ支援や福祉施設経営者に対しての経営支援の販売を目的とした福祉経営コンサルティング事業を提案したいと考えています。また、当法人の属するNSGグループには医療・福祉以外の企業も多くあることから、グループ企業ならではのスケールメリットを総合的に活用したいと思います。