経済政策に携わるための知識や事業立案の能力の不足を感じ入学を決意
当時、私は新潟市の経済部で雇用関係に携わる部署に所属していました。入庁して3年目を迎え、一通りの仕事がこなせるようになっていましたが、同時に、経済政策に携わるための知識や事業立案の能力の不足を徐々に感じていました。そのような中で、職場から本学へ行ってみないかとお話をいただき、入学を決めました。
行政の立場で捉えていた課題を経営者の立場で捉え直し、新たな発見をする良い機会
人文学部出身の私にとって、「経済」や「起業・経営」は未知の領域でした。本学で学ぶ機会がなければ一生勉強しなかったかもしれません(笑)
本学では、起業・経営に関する知識を学びました。公務員という立場からすると、一見関係のないものと考えてしまいますが、事業立案の際に、本学で学んだ経営の考え方が参考になっていると思います。また、地域課題や福祉ビジネスを取り扱った講義は、行政の立場で捉えていた課題を経営者の立場で捉え直し、新たな発見をする良い機会だと思います。
カリキュラムも魅力的ですが、それと同等以上に魅力的なのは、人脈・ネットワークでしょう。在学中はゼミの仲間とお互いに励ましあい、切磋琢磨していました。また、卒業してからも、折に触れ教授や同期生と連絡を取り合っています。仕事や職場とは異なる人脈は大変貴重なものだと、改めて感じています。
新潟の成長のため、いかに民間と行政が協働して新潟を盛り上げていくか
2020年1月から、私は新潟の企業経営者が多数在籍している「新潟経済同友会」という外部団体に派遣されています。経済同友会は、個々の利害を離れた立場で、幅広い先見的な視野から自由闊達な論議を交わし、発言し、行動しており、行政への提言も行っています。具体的な行動の成果として、私が担当する委員会の一つ「成長戦略委員会」「起業家支援研究会」では、新潟の成長のため、起業家育成や創業支援体制の強化に取り組んでおり、行政と連携して支援体制を築いています。
新潟の経済、そして未来に真剣に向き合う企業トップの考え方を学ばせていただくとともに、いかに民間と行政が協働して新潟を盛り上げていくか、本学で学び得たことを活かしながら考えていきたいと思います。
卒業して数年経った今でも、入学を決断してよかった
入学を決める前は、授業についていけるのか、無事に卒業できるのかなど、不安もたくさん感じていました。実際に、在学中は仕事との両立や時間の捻出、モチベーションの維持などに苦労しました。しかし、卒業して数年経った今でも、入学を決断してよかったと思っています。少しでも学びたい気持ちがあって、入学を迷っているなら、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。