アジアの平和と繁栄に貢献できる懸け橋になることが夢
私の夢はアジアの平和と繁栄に貢献できる懸け橋になることです。私には人生の目標が5段階あり、現在は3つ目のステップを走っています。事業創造大学院大学への入学を悩んだときは最初の1段階目でした。すべてのステップをのぼり目標を成し遂げるためには、事業計画書の作成などの実用スキルをはじめ、事業を実現するために必要なマインドや市場を予想できる視点などを学ぶ必要があります。そのため、私にとって本学でMBA学位を取得できたことは大変良かったと思っています。
在学中はゼミの指導教員であった先生にも学びたいという希望が強くありましたし、さらに本学では、アジアの留学生や日本の社会人と共に学べる点、映像を利用して授業を何度でも受講できる点に利点があり非常に魅力的に感じました。
先生方との出会いが一大転機となり、大きなきっかけを与えてくれた
大学院から得たものは、様々なことを教えて頂いたゼミの先生をはじめとする先生方との出会いです。特にゼミの先生との出会いは、私にとって生涯の大きな一大転機となり、自分自身と世界に対する見方を大きく変えるきっかけを与えてくれました。今でも先生には深く感謝しています。
また、大学院を通じてロータリー米山奨学生に選抜されたことは、アジアの懸け橋になるという私の夢を、より本格的に実現に近づけるよい機会になりました。ロータリアンからの意見やそこでの経験は、私の今後の人生において大きな強みになると確信しています。
大学院で学んだ知識やスキル、納得いくまで議論しあった経験が基礎に
そして2016年から2018年の3年間、現在勤務する「駐新潟大韓民国総領事館」の講演会担当として総領事の講演会資料の作成やその運営を担う役割を担当しました。なるべく講演会に出席している方々が、韓国について理解しやすいよう講演資料の作成や全体構成にも工夫を施すよう努めました。
私はこの仕事を遂行する上で最も役立ったのが大学院に通いながら磨きあげた発表と討論スキルでした。日本人を対象に本学の授業で学んだ知識やスキルを講演会資料に落とし込んで発表できたこと、また本学で日本人や他国の学生と納得いくまで議論しあった経験が基礎となり、講演の準備から成功に至るまで自然とスムーズに遂行することができたように思います。
東アジア文化都市の韓国担当として
私は、東アジア文化都市の韓国担当として、新潟市で勤務しながら日本の新潟市、中国青島市、韓国清州市の文化交流事業の懸け橋となる役割を担い、貢献することができました。
個人的には、青少年同士の交流事業が最もやりがいがありました。交流事業の最後には、互いの連絡先を交換しながら涙を流す場面があり、その姿を見ると、この小さなきっかけが3ヵ国の若者が偏見を持たず、アジアの平和な雰囲気の形成に向け橋渡し的存在になってくれるだろうと感じました。
COVID-19を乗り越え、再び国際交流事業の活性化に貢献したい
現在、私は駐新潟大韓民国総領事館でビザ(査証)、予算運営、公共外交業務などの業務を行っています。特に公共外交の場合、大きく二つの点で韓日関係の改善に向け懸け橋の役割を担っていると思います。入社した(2016年)翌年から始まった「身近な韓国」のイベント事業では、毎月開催するために準備し運営に関与する仕事などを担っています。
韓国の文化を一般の日本人へ広く発信するためのこのイベントは、毎月持ち回りで料理教室、映画上映会、講演会を開催し、韓国に興味を持った日本人が交流できるよう支援しています。この事業は、日本人だけでなく、韓国に興味がある日本国内の外国人も参加可能なので、興味のある方はぜひ参加して欲しいと思っています。韓国に興味のある日本人と交流できる絶好のチャンスです。
そして現在、COVID-19の影響で、旅行禁止やイベント禁止などの国際交流事業が相次いで中止となっている状況です。今回の事態が終息し安定しても、再び国際交流事業の活性化に対してはネガティブな影響を受ける可能性があると思いますが、個人的にはこのような国際交流事業の再活性にも貢献したいと思います。
人事を尽くして天命を待つ、熱い情熱を持って挑戦してほしい
私のモットーは盡人事待天命(人事を尽くして天命を待つ)です。自分のポジションで最善を尽くせば、結果が出てそれが成功であれ失敗であれ、別の形で学びを得ることができます。私は初めて日本へ留学した当時、日本語の「ひらがな」もわからない状態でした。何度か試行錯誤もありましたが、着実に努力した結果、目標と夢に向かって少しずつ走っています。皆さんも今、何か熱い情熱を持っているならぜひ挑戦してみてください。自分の夢の実現に向けて一歩一歩近づいて、その道を進んでください。
いつも幸せに!!良い人生を!!!