事業創造大学院大学

2026年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

学生の声

朝倉 強志さん

今の悩みも未来のことも相談できる、かかりつけ医のような税理士に

朝倉 強志さん

八木達博会計事務所(静岡県) 2024年3月本学修了

入学したきっかけ

静岡県内には税理士試験科目免除が目指せて通学できる大学院がなかったこともあり、オンラインで受講できる県外の大学院を探していました。正直なところ、すでに税理士試験には3科目合格していたので、最初の目的は「残り税法2科目の免除ができれば・・・」というものでした。
2022年3月初旬、某大学院に不合格となった日、妻からの「他に行けそうな大学院はないの?」という一言に背中を押され、事業創造大学院大学を含む複数の大学院に資料請求を。それをきっかけに年度末に滑り込む形で個別相談や入試を受けることができ、個人的にはドラマチックな展開が続きましたね。事業創造大学院大学には拾っていただいたご縁を感じています。

出会ったきっかけこそ税理士試験科目免除でしたが、自分が目指したい税理士像には経営の勉強も欠かせません。在学中は経営にも税法にも全力で取り組みましたし、振り返っても両立して学べたことが自分自身の成長に繋がりました。

在学中を振り返って

1年次前期に履修した必修科目「ビジネスプラン作成法」が印象に残っています。
グループ毎に新規事業を練っていたのですが、”茶葉から淹れた緑茶をコンビニで販売する”というアイデアを提案し、それを進めることになりました。事業創造大学院大学には日本全国から通う社会人の方や海外の大学を卒業して留学している方など、多様な方たちが通っています。私が静岡県民ということもあって、急須で淹れるお茶に注目したのですが・・・話し合いの中で自分にとっては当たり前だったことがそうでないことに気づき、そうした文化の違いがビジネスのヒントになりました。

経営について学ぶメリット

高卒で現在の会計事務所に勤めて26年間(2024年9月現在)、お客様から「これからどうしたらいい?」という相談が非常に多いです。入学したきっかけこそ税理士試験科目免除でしたが、事業創造大学院大学で学んだ経営に関する知識によって、経営者視点で一歩踏み込んだ回答ができるようになりました。言ってしまえば書類作成なら誰でもできる時代になってきており、税理士は今の悩みに向き合って、未来のことを相談できる存在であることが求められているのではないかと感じています。中小企業に寄り添える“提案力”がより深まったことは入学したことで得た一番大きな収穫でした。

オンライン履修制度ついて

実は入学してからほぼ初めてMicrosoft TeamsやPowerPointを使ったので、最初は不安しかありませんでした。ただ、オリエンテーションや授業内でのフォロー、授業に慣れていく中で気にならなくなりましたね。
また、普段オンラインな分、対面で会えるとなるとみんなテンションが上がってました。20~60代で構成されたゼミだったのですが、年齢も住んでいる場所も全然違うのに、授業内外で交流を深めて、共にキャンパスライフを謳歌できたことは本当に良い思い出です。
最終的に審査会に出せる論文を作成するため、もちろん生半可な気持ちでは修了できません。仕事との両立がきついと感じることもなくはなかったですが、大人になってここまで青春してるなと感じられたのは大変楽しい2年間でした。

今後の目標

クライアントは中小企業が多いこともあり、寄り添うことをとても大切にしています。そして、そのスタイルが自分にも合ってると感じています。ただ、現在事務所内の税理士は70代の所長のみ。長年勤めている中で得たクライアントからの信頼にも、後継者として期待されていることにも応えられるよう、かかりつけ医のように“何か困ったら相談できる存在”を目指したいです。これからの時代、寄り添い続けるためには経営にも税法にも明るいことが重要になってくるので、学んだことをクライアントにしっかり還元していきたいですね。

在学生や入学検討中の方へのメッセージ

税理士業界における機械化が見られる中で、クライアントに求め続けられる税理士でいるためには、税法や会計の知識に加えて経営の知識が重要になってくるはずです。事業創造大学院大学で経営の講義をしっかり受けることが、クライアントの悩みに一歩踏み込める、そしてAI時代を生き抜ける税理士像にも繋がると実際に通ってみて感じました。税理士試験科目免除を受けるために入学するというよりは、経営を学びに来て税理士試験科目免除も狙えるという気持ちで真剣に学んでもらえると、ご自身にとって身になる有意義な2年間になるのではないでしょうか。