美しすぎるトルコ・イスタンブール(1)(教授 富山栄子)
10月上旬に、21世紀文化学術財団から研究助成金を得てトルコのイスタンブールへ調査に行ってきました。新興国自動車流通マーケティング調査です。
山ほど調査してきました。本当にイスタンブールは素晴らしかったです!
私は20代の頃から、イスタンブールを一度訪れてみたいとずっと思っておりました。なかなかチャンスがありませんでしたが、今回初めて訪れることができました。
その美しさは予想以上でした。
美しい街並み、
ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国の3代続いた首都の歴史を感じさせる歴史的な建造物、
モスク、
豪華な宮殿、
アジアとヨーロッパをつなぐ美しいボスポラス海峡、
美男美女、
豊富な魚介類、
世界一おいしいと言われているパン。
どれを取っても実にワンダフルでした!!あまりにも綺麗すぎます。
人口はトルコ全体で7,600万人。そのうち1,400万人がイスタンブールに集中しています。首都のアンカラは人口450万人。イスタンブールに住む人々の顔は(少なくとも私には)ヨーロッパ人と区別ができません。
その昔、ヨーロッパ諸国とオスマン帝国は活発な通商により結ばれていましたし、地中海を囲んだヨーロッパ諸国とオスマン帝国は、ひとつの世界だったわけですから血も混ざっているのでしょう。
国民の99%がイスラム教だそうですが、1923年の共和国の建国以来、政教分離を貫いていいて、イスタンブールでは、ベールやスカーフをかぶっている姿はほとんど見かけませんでした。
トルコは日本が大好きな国だということを初めて知りました。
トルコの教科書には「エルトゥールル号遭難事件(1889年)」について書かれていて、いつまでも日本への恩を忘れないのだそうです。
オスマン帝国のアブデュルハミト二世が小松宮のトルコ訪問への返礼などを目的とし、特使をトルコ軍艦エルトゥールル号で派遣しましたが和歌山県串本沖の岩礁で座礁沈没し、犠牲者五百数十名を出しました。その際、手厚い救護により69名が救助、巡洋艦2隻によりトルコに送還されました。それをいつまでも覚えてくれているのだそうです。
たとえば、1985年3月にはイラク・イラン戦争で、テヘランで孤立した邦人救出のためオザル大統領がトルコ航空の特別機を派遣してくれたのもそのことによるのだそうです。
親日国ということもあるのでしょう。いろんなディーラーに行ったときや、バザール(市場)やレストランでも、対応がよくて嬉しかったです。