事業創造大学院大学

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2010.03.31

2年ぶりのロシアの感想(准教授 富山栄子)

3月末にロシアのモスクワとサンクトペテルブルグへ自動車流通マーケティング調査にいってきました。2年ぶりのロシアでした。以前と比べて、改善された点と、もう少し改善すべき点について書いてみたいと思います。

まず、大いに改善された点:

1.ロシアへは何回も行っていますが、今回初めてきれいで透明なお湯が出ました!モスクワのホテル「コスモス」はあいかわらず、濁った色をしていました。一方、サンクトペテルブルグのIBISホテル(http://www.ibishotel.com/ja/hotel-6157-ibis-st-petersburg-centre/index.shtml)は浄化装置がホテルにあるのでしょうか。透明なお湯がふんだんに出てきました!これは感動ものです。さらに、お部屋も、薄暗い明かりではなく、大変明るく、インターネットも使いたい放題で、しかもリーゾブルな価格でした。こうしたビジネスホテルがロシアにできたことは画期的です。

2.サンクトペテルブルグで初めてメーターのあるタクシーに乗りました。しかも、リーゾナブルな値段でした。ロシアではこれまで白タクが当たり前でした(今もそうですが)。また、空港にとまっているタクシーはぼられることが多々あり、値段を交渉しなければなりませんでした。それが、こうした本物のタクシーの形をしたタクシーが出現し、しかも明瞭会計のメーターが設置されたことは嬉しいことです!

3.サンクトペテルブルグで日本食レストラン「将軍」へ行ったとき、お店の従業員らが、笑顔いっぱいに丁寧にもてなしてくれました。ロシアでは、社会主義の名残で、「売ってやる」的な態度から、まだまだ、接客では愛想が悪い人が大勢を占めるなか、こうした変化は非常に気持ちのよいものです。

4.シェルメチェボ空港に、サービスの良い西欧風のカフェやレストランが多くできていました。一見、その風景はまるでヨーロッパにいるかのようです。

一方、改善点ですが、

1.まず、航空チケットの予約で、すでにお金を払って発券したにもかかわらず、お客の数が少なかったのかわかりませんが、便そのものが突然キャンセルになりました。あわてて別の便に予約を変えましたが、またまた直前になって、その便の時間が変更になりました。その後の乗り換えがありましたので、再度、別な便への変更を余儀なくされました。旅行社によると、こうしたことは、ロシアのみならず、中国の航空会社にもあるとのことですが、支払い=発券=契約であることをもう少し理解してくれるといいのですが。

2.入国審査で2時間半待ちました。乗客はシェルメチェボ2空港の到着ロビーに400人ほど溢れかえっていました。しかし、空いている窓口は4つのみで、全く入国審査の行列は進みません。ロシアを代表する空港なのですから、せめて入国審査は1時間程度で終わるように、もう少し窓口を増やしてほしいです。

3.帰りのシェルメチェボ空港には、ターミナルが多くあり、乗り換えが乗客にとりただでさえも難しいのに、どこにターミナルB~Fがあるのか、バスはどこにあるのか等、表示が一切ありませんでした。さらに、ターミナルからターミナルへの移動のシャトルバスの運転手も、一切アナウンスなしです。これではロシア語がわからない外国人はお手上げです。外国人でも乗り換えができるように英語で表示をつけてほしいなあと思いました。

とはいえ、ロシアは全般的にはよくなっていると感じました。非常にあわただしいモスクワとサンクトペテルブルグでの調査でしたが、大変多くのロシア人と現地駐在の日本人の方々にお力添えをいただき、一同、大変良い調査ができました。日々、感謝、感謝です!