北京のビックリ中古車市場とオートモール(准教授 富山栄子)
北京市の自動車市場でなかなか驚くべきことがいくつかありました。
1.奇瑞汽車は、中国民族系自動車メーカーでトップのメーカーです。その4S店(新車販売、部品販売、アフタサービス、情報のフィードバックの完備されたディーラー)で、なんと新車が写真のように売られていたのです!!
草はボーボー伸び放題の上に、黄砂にまみれた新車が置かれています!!最初、これは中古車が売られているのかと思いました。ところが、これは新車だったのです。
民族系自動車メーカーは、こんな状態で新車を売っているのです!!
2.次の写真は北京中古車市場( http://www.2sc.com.cn)で撮った写真です。
お腹を出してちょっとこわそうな雰囲気の男性です。こういう類の人たちが北京中古車市場では大勢ウロウロしていました。かなり怖かったです。地方から北京市まで大量の現金をもって車の買付けにくるのだそうです。
3.次の写真は、アジア村交易市場というオートモールで撮った写真です。ディーラーがお客の来るのを待っています。
タープをはって、タープの下に椅子を並べて、まるでピクニックをするかのように、カップラーメンを食べながらお客が来るのをひたすら待っているのです。お客の前で、モノを食べることに抵抗がありません!!
4.一方、こちらの写真は日本の商社が、北京市で開業した日系の双日の中古車店です。中国の中古車は、新車購入から1年目で17%減、2年目で20~30%減、5~6年経つと後は値段が落ちない。5~6年経っても50%くらいで推移するそうです。中国政府が中古車の輸入を禁止しているので、海外から安い中古車が入ってこないためです。さすが日系の中古車店だけあって、朝のきちんとした朝礼に始まり、車もピカピカに磨いてました。先ほどの奇瑞汽車の新車よりも何倍もピカピカの中古車です!!
実にサービス概念の違いを感じました。