事業創造大学院大学

2025年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

お知らせ

2008.10.29

女性の生き方―仕事か子供か?(准教授 富山栄子)

 先般、FM PORT パーソナリティーの遠藤麻理さんから手書きの達筆なお礼状が届きました。手書きのお礼状なんてもらったのは実に久しぶりなので、とっても嬉しかったです。そこには、遠藤麻里さんがパーソナリティーを務めておられる「遠藤麻里のライフステーション」出演の心をこめた御礼が書かれていました。この番組は毎週土曜日の11:45~12:00に放送されており、美術館学芸員の方、東京大学オーケストラ部員、作家や詩人など様々な分野の方々を招いてその生き方、考え方などについてパーソナリティーの遠藤麻里さんが話しを引き出していく番組です。CDに録音された過去の分を聞きましたが、参考になることが多く、良い番組でお薦めです!
http://www.fmport.com/fmpap/index.php?module=Program&action=Disp&key=706f1b9ddc6ebe0a01c48423b1a9757b
 遠藤麻理さんは毎日ラジオ番組に出演されておられ、男性のファンが多いと、8月30日の公開講座の時に麻里さんのファンからお聞きしました。麻里さんはお美しいだけでなく、プロのアナウンサーとしてお話が巧みでおもしろいです。

 

 さて、わが事業創造大学院大学からも1回目湯川学長、2回目赤木先生、3回目丸山先生、4回目富山が出演しました。私がお聞きしたのは赤木先生の放送だけですが、スポーツビジネスについてわかりやすくかつアカデミックにお話されていてとても良かったです。丸山先生のも人的マネージメントについてアカデミックにお話されたと聞いております。湯川学長は気品あるあの高らかな「オホホ」という笑いが印象的だったというお話です(?)。

 私の収録は、専門の「新興市場マーケティング戦略論」の核心にはあまり触れず、独身の麻里さんと、既婚で3人の子持ちである私とで「女性の生き方」で盛り上がりました。

「結婚と仕事で迷いませんでしたか?」「仕事か子供かで迷いませんでしたか?」

なかなか核心をついた質問!

両方とも「いいえ」とお答えしました。

 この2つの質問には日本社会が抱える「晩婚化と少子化」の本質が含まれています。結婚しても仕事がしたいのであれば、理解のある男性をパートナーに選べばいいのです。「仕事か子供か」ではなく「仕事も子供も」が実現できるようなネットワーク作りを日頃から構築していく必要があります。仕事は己を向上させます。

 親が子供に対して行う最高の贈り物は、親が大好きなことをやって一生懸命に生きている生き様を見せること、人生を楽しむことです。親のそういう姿をみて、子供がいいなあ、ああいう風な人生を自分も送りたいなあと思えば、何も云わなくても自ら目標に向かって学び、努力するでしょう。そこでは「勉強しなさい」と言う必要はないはずです。
 「あなたが生まれたから、私の人生、何もできなかった」ではなく、「あなたが生まれてきてくれたおかげで、私の人生とても楽しかった」と言われた方が子供だって嬉しいはずです。

 また、その一方で、保育園で熱を出したので迎えにきてくださいと電話がくるなど、乳幼児を抱えて働く親(とくにお母さん)は実に大変です。そうした若き親たちを支えるネットワーク作りが求められています。

 そうした親たちを、地域の年配者や専業主婦などの力でサポートしていこうというビジネスプランを考えている院生Xさんが私のゼミにおられます。地域の年配者や専業主婦は育児や教育の「知識の源泉」であり、それをうまく活用して、育児や教育で悩んでいる若い世代を支えていけたら・・・・・。そして、地域の年配者にも生き甲斐を感じてもらえたら・・・。是非、この新潟で実現してほしいと願っています。Xさん頑張れ!