事業創造大学院大学

2025年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

お知らせ

2008.10.06

10月4日(土)苦労を乗り越える力はどこからくるのか?(准教授 富山栄子)

10月4日(土)事業創造大学院大学客員教授、雪国まいたけ大平喜信取締役社長の講義がありました。私は去年に引き続き2回目の聴講でしたが今回も大変元気をいただきました!自分で苦労して起業されて成功された方のお話は感動します。

大平社長は新潟県の津南町のさらに田舎の農家に生まれ、村の中でも一番貧乏だったそうです。周りの子供たちが皆遊んでいても、自分は薪を担いで山を毎日登っていた。周りの子供たちがおやつに魚肉ソーセージを食べていても、自分はお金がなかったので、買えなかった。「俺はお腹すいてないからいらない」と言って、後ろを向いて、涙をボロボロと流し、いつか人並みの暮らしがしたいと思ったそうです。

中卒ですぐに川崎に働きに出され、その後地元での就業の後、もやし業で起業されました。しかし、太もやしの開発はうまくいかない・・。

農家の長男で跡継ぎだったので起業について、親や親戚から大反対され、勘当同様の身となられました。失敗したらもう帰るところはない。惨めな姿はみせられないと死にもの狂いだったそうです。人間、死を覚悟すれば何でもできる。

毎日、腐ったバナナと腐ったもやし、しんなぶれたほうれんそうを食べ、もやし研究に励みました。周りの人たちは休みとなれば、ドライブに出かけ遊んでいたそうです。そうした姿をみてもうらやましいとか、つらいとかは思わなかったそうです。なぜならば、必ず自分の事業をやり遂げようという夢があったからです。それに向けた苦労は、苦労とも感じませんでした。そして、太もやし開発で成功し、まいたけへと事業は展開していきます。

「10年~20年先に、自分はどうなりたいのかという未来を考えれば、今の苦労は苦労に値しない。未来のための今の苦労は苦労とも思わない。自分の未来、夢のためなのだから乗り越える力が湧いてくる。未来にこそ価値がある。」大平社長はおっしゃいます。

毎日の睡眠時間は3時間。それも慣れてしまえば、なんともないのだそうです。

仕事が山ほどあって休めないとか雑用が多いなどと、今の自分の境遇に不平不満を並べ立てるのではなく、10年後の自分が、どうありたいのか?将来、何がしたいのか?そのために今何をすべきなのか?をもう一度考えてみようと思ったのでした。