高橋榮明先生退任記念祝賀会(准教授 富山栄子)
高橋榮明新潟医療福祉大学学長の退任記念祝賀会がありました。200人以上が参加する盛大な祝賀会でした。
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/takahashi.html
実は私は高橋先生とは、今から約20年前からのお付き合いがあります。
今からおよそ20年前、高橋先生は、新潟大学整形外科の教授で、ロシアから整形外科の男性患者を受け入れておられました。私は、その頃、通訳のボランティアとして、毎日、新潟大学付属病院整形外科病棟のロシア人患者のところへ足を運んでいました。あの頃から、高橋教授は大きなロシア人の男性患者を相手に笑顔を絶やさずに毎日真摯に接しておられました。なかなかできることではありません。
その後、新潟大学医学部がウラジオストク医科大学と提携を結んだ際にも、一緒にウラジオストクに行ったことがあります。確か、ルースキー島に向かう船の上で捕りたてのほたての貝柱を一緒にしょうゆをつけて食べたと記憶しています。
その後も、ウラジオストクで医学学会があり、ご一緒しました。多くの先生方が学会に参加され、初めてのウラジオストクの街に多くの先生方が繰り出すなかで、高橋先生は、終日学会に参加し学会報告を熱心に聞いておられました。これもなかなかできることではありません!
さて、昨晩の祝賀会の来賓スピーチで、新潟大学下條文武学長のスピーチがおもしろかったです。
http://spysee.jp/%E4%B8%8B%E6%9D%A1%E6%96%87%E6%AD%A6/1033052/
うけていたポイントは、
1.高橋学長は骨の研究で世界の第一人者であった。それが、新潟医療福祉大学の学長になられて、久しぶりにお会いしたら、ニコニコされているので「どうしたのですか」と尋ねたところ「アルビレックスが勝ったんだよ」とおっしゃった。「世界の高橋」が「アルビレックスが勝った」と言って喜ぶようになった!
2.世界的な研究をしておられた高橋教授が「国立大学で通用していることは世の中では通用しないんだよ」とおっしゃった!
どちらもバカ受けで、私なんかも大笑いしてしまいました。しかも、これを新潟大学学長自身がおっしゃった点が最高でした。
もうおひとり、高橋先生のお弟子さんで、新潟リハビリテーション病院の山本智章院長のスピーチもおもしろかったです。
「知り合いのタイ人女性が高橋教授のことを『ブッダ』だと言った!」
「仏陀」とは覚者・智者の意味で、釈迦牟尼(しゃかむに)の称。修行を積み正しい悟りを得た人。的確な表現だと思います。
高橋教授は、世界に通用する研究をされながらも、腰が低く、患者さんや学生にも優しく接し、いつも笑顔を絶やさず、それでいて、新潟医療福祉大学を研究も教育も国際交流も盛んな学生数2700人もの大学に成長させてきました。
今後は、新潟医療福祉大学の特任教授として、そして新潟リハビリテーシヨン病院へも週1回診療に行かれるとのことですので、これからも元気に頑張っていただきたいと思います。