唐木宏一教授が永井エヌ・エス知覚科学振興財団の助成に採択
事業創造大学院大学 唐木宏一教授が、一般財団法人 永井エヌ・エス知覚科学振興財団の研究開発助成に採択されました。
採択研究課題:FinTechにおける視覚情報と信頼感の醸成に関する基礎研究 ―視覚情報から喚起される信頼感の測定とその利用―
一般財団法人 永井エヌ・エス知覚科学振興財団は、人間の五感に代表される「知覚」に関する科学技術及びそれを用いた工業技術の研究・開発に対する助成、人材の育成等を行うことにより、新潟県における社会基盤の整備はもとより、人間によりよい製品・サービスを生み出す産業に寄与することを目的として設立されました。新潟県長岡市の日本精機株式会社内に事務局があります。
今回の採択を受けて、唐木教授は次のようにコメントしています。
運用調達に関わるFinTechの事業者と連携し、認知心理学等の知見も援用し、「信頼感」の測定と応用を試みます。投資先決定の誘因(償還の見込みに対する期待を「信頼感」とします)は何か、それを何からどのように判断したかを調査したいと考え、事業者候補を交渉選定中です。FinTech事業者の投資家確保に資することで、“死の谷”で苦しむベンチャーに対する金融支援の基盤固めにつながることも期待されます。
唐木宏一教授
(事業創造研究科 担当科目:アントレプレナー・ファイナンス、コーポレートファイナンス、演習Ⅰ・Ⅱ)
㈱三井銀行に入社し、支店での13年余りの融資渉外業務を通じ、与信や企業財務等にかかわる知識技能を身につける。同社退社後、一橋大学大学院商学研究科にて「企業と社会」「金融と社会」を研究し、修士(商学)、博士(商学)学位取得。修了後は大学非常勤講師や、社会起業家、NPOなどの支援育成に携わるほか、個人研究所(社会的金融研究所)を設立し、論文等を執筆、発表。