インド国籍の学生が新潟日報に掲載されました
2021年7月3日(土)の新潟日報朝刊に、2019年10月に入学したTodkari Srushti Shrikant(トダカリ・スルシュティ・シュリカント)さんと2020年10月に入学したSai Prakash Shidhaye(サイ・プラカシュ・シダエ)さん(いずれもインド/ティラク・マハラシュトラ大学出身)が感染力の強い新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)による世界的流行を受け、母国名が使用されることについて複雑な心境にある、との取材記事が掲載されました。
SrushtiさんとSaiさんは、母国インドのプネー市に位置する名門大学ティラク・マハラシュトラ大学(本学交流協定校)出身で、Srushtiさんは国費留学生として、Saiさんはロータリー米山記念奨学会の奨学生として本学で学んでいます。
記事によると、Srushtiさんは「先月家族が無事にワクチンを打った」と胸をなで下すものの「ニュースで何度もインド株と聞く。私たちが差別されているように聞こえる」とコメントされています。
一方で、Saiさんは「インド株とからかわれた在日インド人の投稿を(SNSで)目にし、複雑な気持ちになった。思えば、自分にも心当たりがある。新型コロナウイルスの感染が中国・武漢で広がったとき『武漢ウイルス』と呼ばれたこともあったが、その時は中国が悪いと思っていた。ウイルスが国名で呼ばれると、どうしてもその国や国民が悪いと思ってしまう。ウイルスに国名を使うのは良くない」とコメントされています。
お2人のお気持ちを察すると大変心が痛みました。
本学には2人を含め、世界各国から優秀な外国籍の学生が学んでおります。世界で流行が続く変異株もさることながら、新型コロナウイルス感染症に関連する事情で、差別や偏見など決してあってはならないことであるといえます。
こうして、本学学生が苦しむ心境を勇気を持って示したことに対し本学教職員一同、敬意を表するとともに、今一度、一人ひとりが差別や偏見をもつことなく、この世界的なパンデミックに対処していくことに努めていかなければならないと感じています。
どうか皆様の温かいご理解とご協力をお願いできれば幸いです。
新潟日報公式サイトによる記事はこちら
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20210703626309.html