ベトナム人在学生が公益財団法人KDDI財団「調査研究助成」助成金に内定
2020年4月に本学に入学したベトナム人在学生のNguyen Xuan Tien(グェン・スアン・ティエン)さん(環太平洋大学出身)が、公益財団法人KDDI財団が支援する「調査研究助成」の助成金獲得に内定されました。
KDDI財団は、日本国内の大学院正規課程において情報通信関連の研究を進める外国人留学生が、経済的な不安を抱くことなく研究活動に専念できるよう支援しているもので、その研究成果を通じて社会に貢献するのみならず、日本での体験が国際的な交流の促進につながることも期待したものです。
またKDDI財団は、ICTの普及、発展、グローバル化、ICTを利活用しての社会的課題の解決に寄与する調査研究に対して助成金を給付しています。今回の「調査研究助成」事業の研究分野は技術、産業、制度、社会、文化の広範囲にわたり、公募によって集められた研究テーマを審議によって選考し、年間10~15件程度の助成を実施しているものであって、外国人留学生が内定をいただくことは快挙に値するものとなります。
この度、内定をいただいたNguyen Xuan Tienさんの助成研究内容は以下のとおりです。
◆研究テーマ「ウィズコロナ時代の顧客ロイヤルティ戦略」
◆研究代表者 Nguyen Xuan Tien、共同研究者 富山栄子 地域・国際担当副学長・教授
◆研究概略
「コロナ禍の下、ICTにより、顧客ロイヤルティを高め「新業態」で「経済の不確実性」に打ち勝つため、本研究では小売業とりわけアパレル業界の新興国での展開において販売アプリを用いたICT戦略を研究する。」
◆コメント
〈研究代表者 Nguyen Xuan Tienさんからのコメント〉
「今回、KDDI財団の助成金を取得できることは本当に嬉しいです。これからも油断なく、着実に研究を行いたいと思います。
私の今後の目標は、社会に貢献できるようなグローバル企業を興すことです。大きな目標ではありますが、実現させるために、事業創造大学院大学で研究や勉強に取り組み、そして、様々な国からいらっしゃっている皆様と手をつなぎ、ビジネスのネットワークをつくろうと思います。何卒よろしくお願いいたします。」
〈共同研究者 富山栄子 地域・国際担当副学長・教授からのコメント〉
「ウィズコロナ時代にいかに顧客ロイヤルティを維持し向上していくのかは重要な課題です。顧客ロイヤルティが高い顧客が多ければ、ウィズコロナ時代であっても企業を熱烈に応援し、購入し、さまざまな手段で企業を応援してくれるでしょう。
また、ICTの導入・発展によって、消費者は自宅でも便利に楽しく顧客体験ができようになりました。
本研究では、新興国ベトナムにおける販売アプリの展開を通じて企業がいかに顧客とのコミュニケーションをとり、顧客は非接触によって安全・安心に買い物をしているのかを明らかにしていきます。
ゼミ生のティエン(M1-2)さんと共に、コロナ禍においても、持続可能な成長を遂げていくには企業はICTを活用してどうしていったらいいのかという強い問題意識をもって研究を進めていきたいと思います。」
この度は、Tienさん、おめでとうございます。Tienさんの益々のご活躍を本学教職員一同、心よりお祈りしています。
※公益財団法人KDDI財団の公式サイトはこちらから
http://www.kddi-foundation.or.jp/