第3回「女性起業家+α育成塾」開催報告
※下記内容は、2020年2月26日(水)に開催した「女性起業家+α育成塾」の報告となります。
※育成塾当日は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、参加者の皆様の安全確保と拡大防止に努め、実施させていただきましたのでご報告いたします。
「女性起業家+α育成塾」
事業創造大学院大学は、新潟県内における女性の「起業」や「事業創造」を促進し、新潟県の活性化につなげるために、「女性起業家+α育成塾」を2018年度から開講しています。2月26日(水)に第3回目となる女性起業家+α育成塾を実施しました。コロナウィルス対策のためにSkypeを使用して、NSGグループ池田弘代表(2020年4月より同グループ会長)、池田祥護副代表(2020年4月より同グループ代表)、NSGホールディングス常務取締役星野幸三氏、同企画本部本部長古俣周策氏の前で3グループの発表が行われました。
「ダイバーシティ経営」
事業を通して新潟県を活性化していくためには、既成概念にとらわれない、柔軟な視点や価値観が求められます。一つの方法として、女性や外国人の感性や考えを活かした「ダイバーシティ経営」が今後、益々重要になってくることでしょう。多様な人材の活躍が、多様化する市場やリスクへの対応力を高め、持続的な成長につながると考えらており、女性や留学生などの多様なバックグラウンドを持った方々が新潟で起業しようとしている新たな風潮はとても頼もしく喜ばしいことです。
第1報告のフーさんとイエンさんのグループは「新潟におけるベトナムカフェショップの起業」について発表されました。フーさんのご兄弟はベトナムでオーガニックコーヒーの栽培、加工・販売を一貫して行っています。東京でも人気を博しているベトナムコーヒーとバインミー(ベトナム風サンドイッチ)が新潟で楽しめるようになるとのことでした。アルビレックスの試合や、競馬場などでテストマーケティングをしてみてはどうか等のコメントも頂きました。
第2報告のベトナム出身のリンさんは、ベトナム大使館の支援を受けながら「新潟におけるベトナム人協会」を設立し、技能実習生への教育サポートに関する事業展開についての発表を行いました。日本で働く技能実習生の未来につながる大変意義深い事業であり、コメンテーターからは、さらなる詳細なニーズ調査とベトナムと日本のネットワーク構築が必要とのコメントを頂戴しました。
第3報告の吉原朋子さん(ユニオンツール株式会社)は、「携帯型心電計を活用した健康推進事業」について発表されました。全国的平均よりも脳梗塞が多い新潟県で、その原因となる心房細動の早期発見を目標として、県内の健康経営を行っている企業や心房細動の診断がついていない脳梗塞経験者に携帯型心電計を使用してもらい、早期発見から治療へとつなげることで脳梗塞を減らそうとするSDGs事業です。大変優れた視点であったため、NSGグループの医療福祉系の企業等を紹介する等のコメントを頂きました。
「女性起業家+α育成塾」ではこのようにNSGトップに直接プレゼン(営業)できる機会が与えられ、さらには多数の事業体を有するNSGグループの力を借り、女性起業家自身の成長との事業の発展を後押しすることを主眼としております。多様化する日本の未来を切り開いていくためにも女性の「起業」と「事業創造」がひとつの鍵となってくるのは間違いないと信じています。